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ああ東芝 [雑感]

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 東芝が経営危機に陥っており、その原因が、子会社のウェスティングハウス・エレクトリック(WH)の経営破綻であると言う最近のニュースを聞くたびに、歴史の巡り合わせを思わざるを得ません。
(東芝とGE)
 東芝の歴史は、からくり儀右衛門こと初代田中久重に始まります。久重が、維新後に東京新橋で設立し、その養子の二代 久重が芝浦に移した機械工場がやがて芝浦製作所となり、当時の電気技術の第一人者で、日本のエジソンと呼ばれた藤岡市助が創設した電灯製造会社白熱舎、のちの東京電気と合併してできたのが東京芝浦電気、現在の東芝です。
 この芝浦製作所と東京電気の合併には、発明王エジソンに端を発する米国のゼネラルエレクトリック(GE)が深く関わっています。GEは、20世紀の初め頃に両社の株式を取得、役員を派遣して経営に参入します。両社は元々、三井財閥の傍系会社でしたが、三井からすれば、GEの持つ最新技術を取得するために、両社の経営権の一部をGEに譲り渡したことになります。そして1939年には、GEの意向によって両社が合併して、東京芝浦電気が発足します。
(GEとWH)
 今、問題となっているWH社は、本来のWHの原子力部門が独立したもので、そのもとになったWH本体は、21世紀に入る前に既に消滅してしまっていますが、19世紀から20世紀半ばにかけて同社は、GEの最大のライバルでした。鉄道のエアブレーキシステムを発明したジョージ・ウェスティングハウスが、エジソンの下を追われた天才発明家ニコラ・テスラの手になる交流発送電システムを擁して、直流発送電方式のエジソンに戦いを挑んだのが発端です。
 電流戦争と呼ばれるこの争いは、結局ウェスティングハウスの勝利に終わりますが、その後も様々な分野で両社のライバル関係は続きます。鉄道電化もその一つで、例えば米国の鉄道電化では、どちらも例外はありますが、ニューへイヴン鉄道がWHを中心とし、ミルウォーキー鉄道がGEを中心として、初期の電化を推進しています。
 また、日本の国鉄がWH寄りであったことはこれまでご説明してきた通りです。
ED19-1.JPG
 写真左はGEのED14、右はWHのED19。
(そして今)
 福島の事故以降、世界中で脱原発の世論が広がりますが、東芝はあえて原発事業を続けることを選択します。ところが、事故後の安全基準の見直しにWH社が対応できず、米国での原発の新設工事が大幅に遅延したことが、今回の東芝の経営危機の原因と言われています。やはり東芝の選択は、誤っていたのでしょうか・・・。

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コメント 7

hideta-o

ミナさま
hanamuraさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2017-04-15 18:01) 

hanamura

現在のSUBARU=富士重工が、軽自動車開発を続けていたら、鉄道開発を続けていたら、風力発電プラントを今も手掛けていたら、ですね。 自然災害や事故と会社の状況、世間やマスコミは関連付けしたがりますが、経営判断とは、まったく別ですよね。 ♪ サザエさんは、愉快だなぁ~!
by hanamura (2017-04-15 18:53) 

Cedar

基幹産業を担う会社の破綻〜
日本は大丈夫?
トランプの顔色伺ってる場合じゃあない!
by Cedar (2017-04-15 22:51) 

hideta-o

hanamuraさま
 サザエさんといえば、これまで磯野家は東芝一辺倒だった(かつて東芝の一社提供だったのであたりまえですが・・・)のが、最近、他のスポンサーにもサービスするようになって、物議を醸しているようですね。
http://news.nicovideo.jp/watch/nw2729291
by hideta-o (2017-05-02 22:50) 

hideta-o

Cedarさま
 おっしゃる通りですね。半導体などの技術の、海外への流出が懸念されます。
by hideta-o (2017-05-02 22:51) 

hideta-o

横濱男さま
iruchanさま
ワンモアさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2017-05-02 22:52) 

hideta-o

Schnitzerさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2017-06-07 21:53) 

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